短歌に親しむ

短歌に親しむ     ーツチノコ殺人事件     (現代短歌論集からの抜粋)  

 

 

竹藪に 穴を掘ったり 戻したり ツチノコ見てた 人殺しかな  

 

ツチノコを 捉えてみれば ただの蛇 腹の中には 赤子の遺体  

 

たけのこを ツチノコと呼ぶ うちの母 そろそろ行かめ 姥捨の山  

 

 

ー解説ー 

 

人知れず竹藪で誰かが穴を掘っています。埋め戻しているのでタケノコ掘りではなさそうです。その様子をツチノコが藪の陰からじっと見ています。どうやら殺人事件の事後処理のようでした。この事件、仮に容疑者を特定出来たとしても、目撃証言をしてくれるこのツチノコを探し出す事の方が、大変困難でしょう。  

 

ツチノコ発見の知らせは数あれど、本物が捕獲された事は一度もありませんでした。今回もそのようです。ではこの蛇、一体どうなっているのでしょうか。思い切ってお腹を開けて見ました。するとそこには丸呑みにされた、人の赤ん坊の姿がありました!  

 

年老いた母はとうとう、筍を見てそれをツチノコだと思うようになってしまいました。介護に疲れたその息子も、もうすっかりいい歳です。そろそろ連れて行くか、姥捨山に。息子の心中に穢れなき殺意がよぎります。老人が老人を介護する現代の悲劇の序章です。  (以上抜粋)

 

 ∵ 日 々 創 作  ∴ 時 々 仕 事

 

6/27  録音#73

「フラウトトラヴェルソの為の12のソロ」

6/17   作映#56

         「南街探訪

6/6    作曲#50

        「夜の番人

5/25   作曲#49

         「待合室

5/12   作映#55  
         「調律講座

4/17    作曲#48

          「十人百色

4/16    作曲#47
          「スナフキン

4/4     作映#54
          「南曜日

3/14    録音#71

            「ゴルトベルク変奏曲」

2/17    作曲

         アルバム一覧

1/ 17    作映#53
          「忠敬君誕生

10/17 楽器#16

            「忠敬君」